第76回おびひろ平原まつり

リーダーズ interview

おびひろ平原まつりを影に日向に支える頼もしい4人の皆さんへまつりへの意気込みを聞きました。

おびひろ平原まつり実行委員長
清水達朗さん

清水達朗さん

盆踊りが完全復活~未来につなぐ祭りに

 昨年は3年ぶりの開催だったが、開会式から大勢の人が集まり、本当にイベントに出かけたくてうずうずしていたのだと実感した。今回はコロナの規制も緩和され、いろいろなイベントが復活している中での開催で、ようやく通常に戻れたかなという感じだ。野外のイベントだけに、やはり心配なのが天気だが、こればかりはいくら頑張ってもどうにもできない。ただ好天に恵まれることを祈るばかりだ。

 盆踊りも昨年は審査をしなかったが、今年は審査を実施し、完全復活する。審査することで踊り手たちも気合が入り、見る人も喜ぶだろう。踊りチームも思ったより集まり、感謝している。

 まつりの中心地である広小路の出口交差点は一角の藤丸さんがなくなり、多少さみしくなるだろうが、それに負けないよう大道芸や高校生たちのパフォーマンスなど、パワフルなイベントで盛り上げたい。

 おびひろ平原まつりは夢降夜、平原・太鼓まつり、おびひろ盆踊りの伝統ある3つのコンテンツを核に、常に新しい要素を取り入れながら進化していく。ウイズコロナになって2回目の開催。未来へつなぐ祭りにしたい。

一般社団法人 帯広青年会議所
とかちの未来共創プロジェクト事務局長

中山 哲郎さん

中山 哲郎さん

地域の「魅力」を「価値」につなげる
~新たな気づきを

 帯広青年会議所はおびひろ氷まつりやクリーンキャンバスなどの取り組みを通して地域に貢献している。今回、おびひろ平原まつりの盛り上げにも一役買おうと、参加することになった。

 我々の故郷・十勝が今後も持続的に発展することを考え、行政や団体と共創した結果、若者たちによる事業を展開することになった。タイトルは「とかちの未来共創プロジェクト」。次代を担う十勝管内12校42名の学生が参加。自身が住まう故郷のことを考え、地域の魅力を価値へと繋げるためのアイディアを出しながら「Food」「Activity」「Creation」の3つのテーマからチームを組み活動してきた。

 おびひろ平原まつりは彼らのこれまでの活動のお披露目の場となる。ぜひ青少年が十勝のことを必死に考えた取り組みを見にきていただきたい!今まで十勝にいて気づかなかったことや知らなかったことなど、「新たな気づき」がきっとそこにあると思う。

 最後に、これまでの活動を通して、十勝の若者のエネルギーを感じた。今回のこの取り組みが成功するだけではく、未来永劫、継続してほしいと願っている。

「帯広ガストロノミー」音楽監督
ウクレレ奏者

名渡山 遼さん

牧野厚子さん

初めての十勝にワクワク
〜聴衆にウクレレの可能性伝えたい

 今回、プロディーサーから、この映画の音楽監督のオファーをいただいた。単にビジネスというだけではなく、「十勝やこの映画を愛する私たちと同じ気持ちになって携わってほしい」という話だった。最初に台本を読んで壮大な十勝をイメージし、その後音楽の入っていない映画を見て十勝の「自然」や「人の温かさ」「きずな」など、映画に込められたさまざまな要素を思い描いて、曲、リズムを仕上げた。ふだんのアルバム制作とは違った方法はとても新鮮だった。作曲の仕事は、プレイヤーと両立して今後もやっていきたい。

 北海道は幼少のころから何度も訪れているが、道東の十勝は一度も行ったことはない。でもこの映像を何度も観て、映画に携わる方々と議論を尽くし、真剣に向き合った結果、映画に合った素晴らしい楽曲ができたと自負している。また楽しく仕事ができたし、この仕事を通して自分自身、とても勉強になり、自分の音楽の領域、可能性が広がった。みなさんに感謝している。

 おびひろ平原まつりでは開会式と映画上映会で生演奏を予定している。はじめて行く十勝はどんなところか、十勝の人たちはどんな表情で聴いてくれるのか、そして十勝にはどんな美味しいものがあるのか…今からワクワクしている。

 ウクレレは単なる民族楽器ではなく、ピアノやバイオリンなどと同じく、さまざまな音楽を奏でられる楽器だ。演奏を通してウクレレのポテンシャル(可能性)が伝わればと願っている。ぜひ聴きに来てほしい。

音楽監督を名渡山遼さんに依頼した経緯

■「帯広ガストロノミー」制作関係者
 この映画は、WOWOWプラス地方創生支援プロジェクトの第一弾として制作された長編作品だ。「帯広市開拓140周年作品」でもある本作は、WOWOWプラスとしても新しいプロジェクトを始めるという意味では、いわば「開拓」に位置付けられるものなので、先入観なくフレッシュな発想で作曲できる若い人材に任せたいと思った。

 そこで、ウクレレの「南国、ハワイ」的なイメージに囚われない曲調やメロディメイクのできる「名渡山遼」に任せようと思った。ウクレレプレイヤーとしての卓越したテクニックと共に、ウクレレの持つ木の温もりとナイロン弦の柔らかさも活かしたプレイの両方を作品内で披露することでシーンのメリハリも演出できると考えた。

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