ラーメンのゆめや

　“ゆめ”は、かくし味

『ゆめや』の始まりを知る限りでは、柏林団地の西側。
弥生新道がまだ整備前の幅員は狭く、単に18条通りと呼ばれていた。
その通りに面してゴルフ場もあった気がする。
今では両側に振興住宅が立ち並ぶ通りになりましたが、通りが昔のままだった頃に『ゆめや』の暖簾はあがりました。
もうあれから20年は過ぎているだろう。
道東自動車道もまだ計画で、ＪＲ鉄道高架もなかった。

その頃からマスターは赤いバンダナで物静かな方。
自転車が趣味なようで、何かのレースに出場したときの写真がパネルで飾ってありました。
あるいは“ゆめや”の名はそこからきていたのかもしれない。
18条通りが整備化になり『ゆめや』が移転したのが柏林通の今の場所。
大きな通りからは離れていて、交通量は離れているものの夜は、ほの暗い静かな通り。
メニューを見ると「麺の硬さ・味の濃さは注文時にお申し付けください」とある。
あまり自分を主張しない物静かなマスターらしいなぁ…と思う。

醤油ラーメンを頼みました。
いまどき550円はずいぶん安い。ライスを付けてもお釣りがくる。
すき通ったあっさりめのスープながら麺によく絡んで美味しい。

あのころは、ラーメン屋さんぽくない青年風のマスター。
20数年の年月、ずっと街の移ろいを見てきて立派に老舗のお店。
その間、メニューもずいぶんと賑やかになったようです。

2013/11/01 16:51