小さな国語塾のつぶやき
因果関係
「因果関係」(原因、結果)は国語においては最も重要な要素の一つ。事象Aと事象Bに因果関係が成り立っているとき、「A・・・なぜならB」「B・・・だからA」という相互関係が証明できて初めてその文章は説得力を持つ。たとえば「綾子は泣いた。なぜなら忘れ物をしたから」、「忘れ物をした。だから綾子は泣いた」だとお互いに因果関係が弱い。一見正しく思えるが、忘れ物をしたら誰でも泣くのか?もしかしたらそんなことは気にせずに忘れたものを友人に借りるというタイプの人も世の中にはいくらでもいる、となる。正しくは「綾子は泣いた。なぜなら忘れ物をして悲しかったから」となる。解答するとき、相手を説得するときには個別の絶対的な事情、心情を入れることが大切。
2014/04/30 10:38
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