小さな国語塾のつぶやき
昔話が廃れない理由
古今東西、童話やおとぎ話が世代を超えて語り継がれている。①教訓が分かりやすく盛り込まれている。②お話がシンプルで分かりやすい。この2点がすたれずに語り継がれる理由だろう。では、なぜシンプルで分かりやすいかというと「対比」が随所に盛り込まれているからだろう。たとえば「意地悪ばあさん」に対して「親切なおじいさん」、「親切な夫婦」に対して「いじわるな夫婦」、「意地悪な継母」に対して「やさしい娘」、「できの悪い兄」に対して「できのいい弟」、などなど。つまり一つのこと一人のことを詳しく延々と述べるよりも別のものと比べて語ることによって主人公が引き立つ。物を書くとき、読むときにはいつも言っているように「対比」を意識するとよい。
2014/05/17 02:22
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です