小さな国語塾のつぶやき
充て字
本州は例年より3,4日早く梅雨入りしたという。梅の時期をとっくに過ぎた初夏に「梅」という漢字」?!と突っ込みを入れたくなるのだが・・・。諸説はいろいろあり、一番の有力説がこちら「中国では黴の生えやすい時期の雨ということで『黴雨(ばいう)』と呼ばれていたが、カビでは語感が悪いので同じ読みの『梅(ばい)』を充てたという」。ダイレクトな直接的な表現を避けるという、日本人の心意気を感じる。長雨が続くと気分が滅入りやすい時期、それをおしゃれに?「梅雨」というと少し気分がさわやかになる。さて、有名な充て字をもう一つ。「きょういく」とパソコンで打つと「教育」と変換されるが、「共育」という言葉を充てられることが多い。「教え育てる」という上から目線的な漢字よりも「共に育つ」という表現には共感を覚えるとともに常に心に留めておきたい漢字。
2014/06/05 10:24
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です