小さな国語塾のつぶやき
掛詞
梅雨がないはずの北海道だが、ここ1週間以上の長雨が続いている。さて「長雨」といえば、古文では掛詞として覚えておく必要がある。掛詞とは一つの言葉に対して二つ以上の意味をこめて表現することであり、「ながめ」とくれば「長雨」と「眺め(物思いにふける)」という二つの意味がある。有名な歌としては小野小町の「花の色は うつりにけりな いたずらに わがみよにふる ながめせしまに」がある。意味は「長雨が降り続いている間に、桜の花は盛りを過ぎ、すっかり色あせてしまいました。思えば、わたくしもこの花のように、恋の悩みなどの物思いをしている間にすっかり色あせて、年を取ってしまいました・・・・」ふる=「降る」と「経る(月日が経つ)」も掛詞。
2014/06/18 03:18
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