小さな国語塾のつぶやき
言語の木
日本には雨に対する呼び名がたくさんある。「霧雨」「にわか雨」「五月雨」「夕立」「通り雨」「ゲリラ豪雨」などといった具合に。雨が多く、四季に恵まれた国土だから日本人は雨に対しての区別がつき、これだけの呼び名が生まれた。では、欧米ではどいうかというと、あちらでは雨は雨でしかない。せいぜい「激しい」「少量」といった程度だろう。また、雪とともに暮らすイヌイットは雪に対する呼び方が幾十もの言葉があると言われている。なぜなら彼らは、雪質や気温や風によって微妙に変わる雪原の見え方、その区別がつくからである。区別がつく・・・・そこから感性の違い、言葉が生まれてくる。感性を磨くには・・・一見、国語とは全く関係なさそうなことでも、とにかく様々な経験を通して意識的に心の中の言語の木に言葉の葉を茂らせることを心がけることか。
2014/08/30 04:02
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