小さな国語塾のつぶやき
判官贔屓
「判官贔屓(ほうがんびいき)」という言葉がある。意味は、人々が鎌倉時代の武士、源義経に対して抱く客観的な視点を欠いた同情や哀惜の心情のことであり、さらには「弱い立場に置かれている者に対しては、敢えて冷静に理非曲直を正そうとしないで、同情を寄せてしまう」心理現象を指す。源頼朝は弟、義経を死に追いやった悪い人だといわれていまいそうだが、日本で初めての本格的な武士の政権をうちたてた、非常に功績のある人物である。弱い方や不利な方を応援しようという気持ちは、日本人の優しさを象徴しているものだと思うが、国語の問題を解くときには自分の主観は持ち込まないように。また、今後長い人生を生きていくうえでは(冷たい人間」ではなく「冷静な判断を出来る人間」になるためにも、客観的視点の訓練は役立つこと間違いなし。
2014/10/06 13:18
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