小さな国語塾のつぶやき
吹くからに・・・
台風19号の影響か?昨日は風が強い一日であった、これからますます強くなるのか・・・と気になるところだが。とはいえ、根が基本的に暢気な自身はというと次の名句を思い出したので紹介する。「吹くからに 秋の草木(くさき)の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ(百人一首より」(訳)「山から秋風が吹くと、たちまち秋の草木がしおれはじめる。なるほど、だから山風のことを「嵐(荒らし)」と言うのだなあ。」昔(平安時代)は今と違って建てつけが良くないため、風の音や激しさがすさまじかったと想像される。そんな中、「山」と「風」の漢字2文字を合わせれば「嵐」になるという遊びも盛り込むとはなんと「粋」なはからい!だからこそ千年以上の時を経ても色あせない歌なのだろう。
2014/10/11 02:16
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