小さな国語塾のつぶやき
「容貌」と「相貌」
先日、新聞記事内に「相貌」という表現があり、思わず「え?相貌?容貌とどう違う?」と思い調べてみた。「相貌」と「容貌」は同義語なのだが、一言でいうと「容貌」は生まれつきの顔の見た目、美しさ、醜さを表す。それに対して「相貌」は「顔つきから性格を読み取った見た目」という意味が強いらしい。確かに遺伝的な容貌は如何しがたい部分があるがいくら容貌が優れていたとしても、その人がまとう雰囲気(相貌)というのは生き方によって大きく違ってくる。アメリカの元大統領、リンカーンは「人間は40歳を過ぎると自分の顔に責任をもたなくてはならない」という有名な言葉を残している。つまりそれは「容貌」ではなく「相貌」に責任を持つということに他ならない・・・と思う。若いうちに教養を身につけて人生の折り返しの年齢になった時に「相貌」に責任を持てるようになりたいものだ。
2015/03/23 13:18
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