こんにちは ケラアンです (=´ω`)ノ
街中でこんな奇妙な植物を見たことがありませんか?
一見、フェルトのような感じの厚い葉っぱで、市内の街中でも舗装の隙間や電柱の根元に生えているのを見かけることがある。今時期は、まだ小さな株でしかありません。
これをこのまま放っておくと、ぐんぐん成長してすごく背が高くなります。
郊外だと目立ちはしませんが、街中でも大きく育つので奇妙な違和感…。
以前は、こんな植物を見たことがなかったような気がする…
この正体はなんだろうとネット検索を駆使してみると見つかりました、
【ビロードモウズイカ】 学名:Verbascum thapsus
別名:ホザキモウズイカ/マレイン/グレート・マレイン/バーバスカム・タンプサス/アダムズ・フランネル/ニワタバコ
ヨーロッパおよび北アフリカとアジアに原産する二年草。ゴマノハグサ科モウズイカ属の植物。
日本へは明治時代の初期に観賞用として輸入。後に全国各地で野生化(帰化)し、特に北海道から本州の東北地方にかけて多く分布している。
大きな葉のロゼットから伸長した長い花穂に黄色い小花が密集し、高さ2m以上にもなるのだそうです。
薬草としての効用があり、葉には粘液質を、花にはサポノイド、バステロール、果実にはサポニン、根にはベルバスコース、ペクチン等が含まれている。
サポニンは、気管支・呼吸器の疾患に効果があり、咳・痰の鎮静効果、ぜんそくや気管支炎の治療にとても有用とされている。(…とはいってもうかつに試してみないように)
また、精神鎮静効果もあり、花のハーブティーは不眠症に効果がある。葉は、リウマチや関節痛の湿布約としても用いられる。
染料や松明を作るためにも使われていた。
和名の由来は全体が毛に覆われている姿から(ビロード・天鵞絨)+雄蕊に毛が生えているので(モウズイ・毛蕊)+(花)=ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)なのだそうですよ。
この植物にもちゃんと花言葉があって、「夏美人」「大器の風格」「気立てのよさ」「全てのものをあなたに捧げる」「貴婦人」等…
北海道にも広く分布しているそうですが、街中で見るようになったのは、いつごろなんだろう。
私の生まれ育った環境では見ることがなかったので、「帰化」といってもまんべんなく分布しているわけではないようです。
以前、上士幌町の「ぬかびら源泉峡」へ行った折に近くに残る旧国鉄士幌線アーチ橋梁群のひとつ「糠平川橋梁(1955年製・63m)」や「タウシュベツ川橋梁(1937年製・130m)」の近くでも、このビロードモウズイカを見つけた。
こんな場所にも来ているんだなぁ…
湖畔にたたずむ姿に遠い故郷から吹いてくる風を待っている貴婦人を思いました。
タウシュベツ川橋梁といえば、先月の十勝毎日新聞の1面で幻の橋「タウシュベツ川橋梁」が崩落のおそれ…と報じられていました。
ついに来る時が来てしまったか…と非常に残念な気持ちです。
「ちゃんと保存すればいいじゃないか」 との声もありますが、この糠平湖は電源ダムによって造られた人造湖で、ダム建設に伴いこの橋を含めた路線は計画的に変更された名残なのです。
湖水の増減により現れては消える不思議でノスタルジックな景色に多くの人々が魅了されてきましたが、完全な姿で見られるのは、今年、湖水に沈むまでとなりそうです。
それまでは上士幌観光協会やぬかびら源泉峡の企画のツアーで行くことができるようです。
現在、橋梁へ至る林道は、ゲートで封鎖されており、事前申請が必要です。ツアーでいくのが一番確実です。「五の沢」付近にタウシュベツ川橋梁を側面から鑑賞できる展望台があるのでご利用ください。双眼鏡があると便利♪
【上士幌町・ぬかびら源泉峡のスポット情報(とんとん内)】
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