こんにちは ケラアンです(=´ω`)ノ
家から散歩で悠々行けるところの標識にツル製の植物が絡みついているところを良く見かける。
晩夏のちょうど今頃になると、小ぶりなマツカサのような花。
これが日に日に大きくなっていく。
これって…もしかしたら? と調べてみると、これが野生のホップなのだそうです。
「ホップ」といえばご存じなところでは、もちろんビールですね♪
でも痩せのホップって、生まれ育った町では見かけたことがないし、富良野の方では栽培している農家もあるそうですが、この辺りで栽培している話は聞いた覚えがありません。
この野生のものも気付くとあちこちに生えていました。
もしかして、これってセイヨウタンポポやフランスギクのように帰化植物なのだろうか…
ホップ
学名:Humulus lupulusはアサ科のつる性多年草。雌雄異株。
和名はセイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)。
ツルの高さは7~12㍍にもなる。
「ホップ」の名は、ベルギーにあるポペリンゲという町で植樹されたことが由来している。
毬花はビールの原料の一つで、苦味・香り・泡を作りだしり、雑菌の繁殖を抑えてビールの保存性を高める働きがある。
原産地はカフカス付近(黒海とカスピ海に挟まれた地域)と考えられている。
紀元前の太古の時代から西アジアおよびヨーロッパの山地に野生のホップが自生していたとされ、紀元前6世紀頃には、メソポタミア地方の新バビロニア王国やカフカス山脈付近のカフカス民族がビールに野生ホップを使用していたようである。エジプトでは薬用に使われていたとも言われている。
8世紀になるとドイツでホップの利用・栽培が始まり、次第にヨーロッパ各地に普及した。
12世紀にはホップがビールの味付けに使われ始めた。しかし当時の主流はグルートビールと呼ばれる薬草や香草を使用したビールだった。
14世紀から15世紀にかけて、ホップビールの持つ爽快な苦味や香り、日持ちの良さなどが高く評価されるようになり、ビールの主流となる。この頃からホップ栽培が普及するようになった。
1516年バイエルン公ヴィルヘルム4世により、ビール純粋令(「ビールは大麦、ホップ、水のみを原料とすべし」)が定められた。
日本人がビールに親しみ出したのは明治維新前後である。文明開化のお酒の代表格としてやって来たビールを最も早く(明治2年)つくって売ったのは横浜の外人ウィリアム・コープランド(ノルウェー系アメリカ人:醸造技師)で、当時のビールに使用されたホップは、おそらくヨーロッパから持って来たものと思われる。
やがて官営ビールの発想が明治政府によって取上げられ、明治4年に大阪の政府機関通商司が改組されてできた「大阪開商社」が工業振興の事業としてビールの製造を計画。当時の外務省に上申してアメリカのビール醸造技師ヒクナッ・フルストを招いた。しかし開商社はこの事業を中止したため、綿問屋の渋谷庄三郎が個人資産であとを引き受けたのだが、フルストも間もなく帰国したため計画は中止された。
栽培の始まりは、北海道開拓使のお雇い外国人トーマス・アンテセルが道内の地質などの調査時に、現在の岩内町で野生のホップを発見。日本でも将来ビール産業が盛んになる(北海道は栽培適地と)と、開拓使にホップ栽培を建言。
明治政府では、アンテセルの建言に従ってホップの種子を英国・ドイツ・アメリカなどから購入している事が開拓使公文録に記載されている。(初期のものは種子がダメになったりしたことが多かったそうです)
明治9年9月、官営ビール醸造所(現サッポロビール㈱札幌第一製造所)が開業され、本格的にホップの栽培が始まる。
ビール以外への応用
ビール以外の目的では、生薬としても健胃、鎮静効果があるとされ、またハーブの一種としてヨーロッパでは民間薬としても用いられている。ホップには苦味成分、香り成分の他、キサントフモール、イソキサントフモール、プレニルナリンゲニンといった機能性を持つ物質が多く含まれている。これらホップ由来物質の多彩な機能性が科学的に研究され、エストロゲン様作用による更年期障害の改善作用、睡眠時間延長作用、鎮静作用、II型糖尿病患者に対するインスリン感受性の改善作用、胃液の分泌増加作用、イソフムロンの肥満予防効果などが報告されている。
2006年6月には、サッポロビールによって、ホップ抽出物に含まれるポリフェノールの一種であるホップフラボノールに花粉症症状を軽減する効果があることが突き止められた。
こうして調べてみると、元々野生種が北海道内にはあったのだとか、種子や苗が持ちこまれたといった記述がでてきますが、近所で見かけたホップは初めから北海道内にあったのか、大昔にどこからか持ちこまれて繁殖したものか、それはハッキリわかりませんでした。
ともかく野山や郊外の道端に自生しているのは事実。
ところで、現在のビール製造に使われているホップのほとんどは、「国産・北海道産・地場産」使用にこだわっているものの他は輸入による製造が多いらしいです。
このホップを焼酎に漬けたらビールっぽいものにならないか?(=´ω`)ノ
(ならないだろうなぁ)
ビールを作るにしても家でチョチョ―ッというわけにもいかないだろうし、製造法など知る由もない。
(ホップ以外の原料も必要、酒造法云々もあるだろうし)(。・ω・)
ところで、ホップで調べていると、これが食べることができるらしいのです(=´ω`)ノ
この「毬花」を摘んで天ぷらにすると、食感はポップコーンのようで、ほろ苦さもあるという。
それを知ったらやってみるのが私だ。
なーんだか…グリーンピースの豆菓子みたい… (左側はシシトウ)
揚げたてのサクサクなのがホント!ポップコーンの食感と味です。
塩で食べるのが良いと思います。
苦みもゴーヤやフキノトウほどではなく、ビールのおつまみにも最適w
ホップを肴にホップを飲むみたいですが、ホップは機能性食品の利用に期待が高まっているそうです。
見つけたらちょっとお試しください。
(ホップのツルには細かいトゲトゲがあるので注意)
外で飲むビールをお探しの際は、どうぞ「とんとん」をご利用ください。
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