- 2014-05-01 (木) 0:00
- 素顔覗き見!リレートーク
- 投稿者:mori
十勝で働く“あの人”の知られざる素顔を覗くリレートーク。十勝を支える人々にスポットを当てたコーナーです。
前回の「北海道セイカン工業」の山下修平さんのご紹介で、興和農場の前原宏康さんにバトンタッチ!
農業って楽しい!!
大根を主要作物として、じゃがいもや枝豆、いんげん、ごぼうと様々な作物を作っている前原さん。農業王国十勝を支える1人です。興和農場の長男として、後を継ぐ身、様々な苦労もつきものです。当然ながら天候に左右される仕事、そして相場の変動も避けられないことです。大根を収穫するまでにかかる期間はおよそ2ヶ月。4月から6月に種まきをし、6月から8月の収穫完了まで手が離せない作業が続きます。少しでも質の高い大根を作りたいと丹精込めて育て上げても、値崩れで満足な収入を得られないこともあります。
雨の日も、十勝の夏の炎天下でも、毎日続く農作業。肉体をほぼ使わずに毎日がデスクワーク中心の私にすれば、なんと大変な仕事だろうと思ってしまいますが、前原さんは何度も「仕事が楽しい」と繰り返します。
「確かに体力的に辛いこともありますけど、自分が育てた野菜が成長していく様子が楽しいし、収穫の時期には達成感で嬉しくなりますよ。大根に高値が付くとテンションも上がってくるし!」と、笑顔で話してくれます。
収量を上げること、品質を向上させること、植え方や間引くタイミングなどの研究を繰り返し、新しい野菜にも挑戦し続ける前原さんのキラキラとした姿勢に、心打たれるものがありました。
家族の絆
前原さんのおじいさまの代から続く農家「興和農場」。小学生の頃にお父様を亡くした前原さん、幼い頃からお母様が必死で働く姿を見て“楽をさせてあげなきゃならない”と決心したそうです。「祖父の代から続いてきたのに、ここで終わらせちゃダメだなぁと思ったんです」と、親戚の手を借りながら農業を続けてきたお母様の苦労が少しでも酬われてほしいとの願いも込められています。前原さんの選択肢の中には、農業以外のことは考えられなかったそうです。
家族の絆。私が前原さんとお話ししたのは僅か1時間ほど。ですが、家族を支えたいという気持ち、農業という仕事への情熱から、しっかりしとした人柄を感じます。この姿が一家を支える大黒柱なんだと、勉強させて頂きました。今は兄弟3人でお母様を支えているんだそうです。ご家族の皆さんにはお会いしてませんが、きっと本当に素晴らしいご家族なんだということが伝わってきます。
余談ですが…
高校時代は野球部に入ったり、フットサルにも手を出したり、さらには釣りにスノーボードと、誘われるがままに何にでも少しだけ興味を持ってしまう時期があったそうです。たった1つだけ手放せない趣味の音楽は今でも続けている唯一の趣味。友人のサックスの音色に感化され、音楽の魅力に気が付いてしまったそうです。前原さんが始めたのはアコースティックギター。夏場は畑仕事、農閑期の冬はギター。
いつか私たちの前でも披露して下さいね!前原さん。
興和農場では一緒に働くパートさんを募集中。
やる気があれば初心者でも歓迎!前原さんと一緒に汗を流してみませんか?
有限会社興和農場
〒 089-1363
中札内村興和
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