- 2014-07-01 (火) 0:00
- 素顔覗き見!リレートーク
- 投稿者:mori
十勝で働く“あの人”の知られざる素顔を覗くリレートーク。十勝を支える人々にスポットを当てたコーナーです。
前回の「大地のあきんど」の高道隼人さんのご紹介で、フレアバージェスターの藤平智也さんにバトンタッチ!
十勝でたった一つのフレアバー
帯広の繁華街、西渕ビルの2Fにあるフレアバージェスター。フレアバーとは、バーテンダーがアクロバティックなパフォーマンスでカクテルを作る「フレアショー」が見られるバーのこと。ジェスターが出来るまで十勝にはフレアバーがありませんでした。「ないなら自分が作ろう」と、藤平さんが開店したのが4年前のことです。
「こういうお酒の楽しみ方もあるんだってことを知ってもらいたかったんです。」思い思いにお酒を楽しんでいた人々が、藤平さんがボトルを投げると歓声を上げて一つになります。ショーが始まった途端、落ち着いたバーが雰囲気をガラリと変え賑やかになるのは、フレアショーの持つ魅力の一つです。
華やかな今を支える下積み時代
藤平さんがフレアバーを知ったのは、映画「カクテル」を観たことがきっかけ。トム・クルーズが演じるバーテンダーが繰り出すダイナミックな技にすっかり魅せられてしまいました。「自分もフレアショーができるバーテンダーになりたい!」憧れを胸に、20歳を待ってバーで働き始めました。
営業時間中はひたすら先輩バーテンダーの手捌きやリキュールの目分量を頭に叩き込み、店が終わると空瓶を並べてパフォーマンスを繰り返す日々。そう簡単に、憧れ続けた映画「カクテル」のようにはいきませんでした。「あまりにもうまくいかなくてやめたくなる時もありましたよ」。その苦悩の日々は、本人も予想しなかった5年という長さに及びました。
自分の店を開いて既に4年。今でも練習用の空のボトルをカウンターに並べ、ひたすらトレーニングを繰り返す日々を送っています。
藤平さんの技は全国へ
「今の自分があるのは、プライドのお陰だと思います。長く続ける根気と努力が結果を作ってくれると思ってます」と、藤平さん。こうした努力の積み重ねは着実に高みへと昇っています。1年に1度の全国大会、今年の北海道代表として藤平さんが選出されています。藤平さんは今回で全国大会への出場は4回目。「全国各地の選りすぐりの出場者たちと顔を合わせるとすごい刺激になるし、新しい技を見て感動したり、すごくやりがいを感じる瞬間なんです」と目が輝きます。
全国のライバル達の技を帯広に持ち帰り常連客にまた新しい技として披露し喜ばれています。当然ながら、新しい技には訓練がつきものですから、また練習の日々を繰り返します。「新しい技を練習するたびに筋肉痛になる場所が違うんです。まだ使っていなかった筋肉があったんだと驚くんですよ」と、練習さえも楽しそうな藤平さん。これからも先へ先へと進んでいる表情が輝いて見えました。
FLAIR BAR Jester
帯広市西1条南10丁目(西渕ビル2F)
0155-24-2665
19:00〜翌5:00
取材:TONxTON事務局取材チーム
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