- 2014-09-01 (月) 0:00
- 素顔覗き見!リレートーク
- 投稿者:mori
十勝で働く“あの人”の知られざる素顔を覗くリレートーク。十勝を支える人々にスポットを当てたコーナーです。
前回のフレアバージェスターの藤平智也さんのご紹介で、ビストロコムニの田中将さんにバトンタッチ!
変わるために飛びこんだ接客の世界
カジュアルフレンチレストラン「ビストロコムニ」の店長を勤める田中さんが、高校生の頃になりたかった職業はデイトレーダー。就業時間に縛られない株取引に、悠々自適な生活を夢見ていました。そのために大学も経営学部に入ったのですが、家族の病気や失恋など、思い悩む出来事が立て続けに発生。株取引の資金も思うように貯まらず、創り上げてきた理想が全てままならない毎日に自分の無力さを感じたそうです。「これまで好きなことだけやってきたツケだと思ったんですよね。」田中さんはそう当時を振り返ります。
“苦手な分野で通用する自分になれれば、今の自分より絶対成長できるに違いない!”と、このとき全く違う道を思いつきます。田中さんは苦手と思っていた接客業をはじめることにしたのです。
飲食業にどっぷりハマった理由
はじめはアルバイトとして勤め始めていた田中さんでしたが、2年後には店長に大抜擢。周りのスタッフは自分よりもキャリアの長いベテランばかりで、地域で一番の老舗と言われている店舗での就任に、当時21歳だった田中さんには不安しかありませんでした。売上が上がっても、お店の歴史や周囲のスタッフの実力のおかげでしかないと思い込み、常に劣等感を抱える毎日を過ごしてきたそうです。
転機が訪れたのは23歳の時。今度は新しくオープンする新天地の初代店長を任されることになりました。まだ他にスタッフもおらず、田中さんが一から作り上げなくてはならない重大な役割が課せられます。誰の助けも借りられない状況の中、自分にどれだけのことができているのだろうと、売上という数字に怖くなることもあったと言います。それでも「常連さんがついてくれたとき、これまでにない充実感でいっぱいでした。」と田中さん。飲食業を自分の天職と感じはじめたのはこのときでした。
再び新天地でのレストラン経営
田中さんが北海道帯広市に来たのは2014年の4月。それまでずっと首都圏で働いてきた田中さんにとって、右も左もわからない過去にないほどの遠い新天地です。今でも自分に何ができるのか、不安と戸惑いがつきものでしたが、常に先を目指して前へ進もうとする精神だけは途切れることはありませんでした。「チャレンジしないと思わぬ成果って得られないじゃないですか。それに、自分の子どもには格好いい背中を見せたいんです。」持ち前の向上心と行動力で周囲の人達を引っ張って行く田中さん。その背中を格好いいと思うのは、息子さんだけではないと思います。
ビストロコムニ
住所:帯広市西13条南8丁目1(とかちむら内)
TEL:0155-66-6778
営業時間:11:30~L.O17:00 18:00~L.O20:00
定休日:第二水曜日・毎週木曜日
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