eトレクラブ学育会
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アクティブ ラーニング(能動的学修)
昨日、『NEW EDUCATION EXPO 2016』に行ってきました。
教育関係者ならだれでも知っている アクティブ ラーニング。
そして、タブレットなどの情報端末の活用。
一日参加していての感想。
まずは、アクティブ ラーニングって横文字だから何ぞやになるけど、昔から結構やっていたと思うんですね。
例えば、30数年前に努めていた小学校では、文部省(現文科省)の研究指定校だったので、研究で授業の前、先生が来る前に次の学習で何を学ぶか教科書を読みながら予測し、話し合うようなことをしたり、皆で一つの目標に向かって議論したり、助け合ったりと活発に活動をしていました。(この研究結果を今でも続けていれば北海道の学力全国最下位にならなかったと思います。ものすごい学力の伸び方をしていましたから)
アクティブ ラーニングは、新しい考え方のように思えますが、決して新しいものではないように思えました。私も50年ほど前は小学生でしたが、当時を振り返ると正しく「アクティブ ラーニング」をしていたと思います。
特に理科は、当時北海道ではサツマイモは育たないとされていたのを授業で確かめようと計画をしました。そのほとんどが、子供たちが考え、計画を立てました。夢中になったのを今でも覚えています。
農業をしていた母が畑の一部に学校から持って帰ってきたサツマイモを植えてくれたこと。とにかく面白かったことを覚えています。
その他に印画紙から作った青写真、豆電球学習、音楽ではマイクをもって独唱会などなど。
常に討論をしていたように思います。先生は、黙って見守っていました。
失敗をして怒られた思い出はないけど、なぜ失敗したか聞かれました。
セミナーを聞いていて、eトレクラブ学育会の形は、私が学んできたことが土台になっているんだと思いました。
「今日は、○○教科の勉強です」ではなく、「○○さん今日は、何から勉強する?」と聞くのは、言われたことをするのではなく、自分で決定し、責任を持って自分で学習してほしいと思うからです。そしてなにより、人に命令されての勉強ほど面白くないと思うからです。
また、中学生には何の為にわざわざお金をかけて塾に来るのか、面談時に考えてもらっています。授業料はパート賃金で計算すると何日分になるか考えさせるのは、無駄なお金にしてほしくないからです。
それが、一方通行の学習からの脱却と考えて指導しています。
セミナーの最後に文部科学省の田村氏が、「日本の教育は昔から色々な研究をしてきて、それが脈々と受け継がれて今につながっている。だから、世界の中でも日本の教育はすばらしいのだ」と話されました。その通りだと思います。もっと私たち大人は自信を持って良いと思います。そして、先人が築き上げてきた教育に誇りを持つべきと思います。その為にも私たちは、もう一度教育の歴史を見直して考える必要があるのではと思いました。
そうすると、日本人が英語が話せないこと、学力の低下などの原因が分かるのでは・・・
ちなみにこの二つの原因の一つに、涙が出てくるような先人たちの素敵な優しさ、思いやりがあると聞いています。残念なのは、その優しさがちゃんと後世の人に伝わっていなかった為、仇となったと聞いたことがあります。
もう一度、教育の原点に返って次の世代に何を残すか、本気で大人たちが考える時なのかもしれませんね。
私の娘は、リーマンショックの翌年就職活動でした。
当時の女子学生たちが
「この就職難にやっとの思いで就職したら、結婚や子育てで仕事を失うわけにはいかない。私たちの最大の贅沢は、結婚して子供を産むことかもしれない」
そう話していたそうです。その子たちも30歳前後。
安心して子供を産める環境を作らないといけませんね。
本気で次の世代に胸を張ってバトンタッチできるようにしないとならないですね。
それにしてもタブレットの学校導入はすごい勢いで進んでいるのに驚き・・・
2020年度から指導要領が変わってプログラミングが必修になるとか・・・
先生方、本当に大変になるな~~
昔のLL教室のように無駄にならなければいいと思いました。
色々な事を考えさせられる一日となりました。
2016/06/06 08:00
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