北海道立旭川美術館
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デンマーク・デザインの魅力 織田コレクションと旭川
ブリティッシュ・オートマタ ポール・スプーナーと英国現代からくり人形の世界
機械仕掛けのからくりで動く人形「オートマタ(Automata)」は、18世紀中頃から19世紀にかけて、ヨーロッパの上流階級を中心に流行しました。クランク、ギヤ、カム、コイルスプリングなどの組み合わせが実現する複雑な動作と、美術品に勝るとも劣らない豊かな造形が多くの愛好家を生み、今日なお根強い人気を保っています。とりわけイギリスにおいては、通常は隠される機械部分をあえて露出させる工夫や、ウィット(機知)やアイロニー(皮肉)に富んだ物語性の高い動作が加えられて、工芸と美術の両面から評価される独自の地位を築き上げています。
本展では世界中に熱狂的なファンを持つポール・スプーナー(1948~)を中心に、イギリスの現代オートマタの数々を紹介します。展示する約80点のほとんどはモーターを介して実際に動かすことができるほか、デザインスケッチや、触れて動かすことができる機構模型も展示して、視覚的にも、触覚的にも、魅力溢れるオートマタの世界をご案内します。
【会期】2019年7月6日(土)~2019年9月1日(日)
【休館】月曜日(ただし7月15日、8月12日を除く。)、7月16日
【開館時間】午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
【観覧料】一般1,000(800)円、高大生600(400)円、小中生300(200)円
*( )内は前売り、10名以上の団体料金
2019/05/28 09:58
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ミュシャ展-運命の女たち
アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで起こった芸術運動「アール・ヌーヴォー」を代表する芸術家。現在のチェコ共和国モラヴィア地方に生まれました。パリに移って、大女優サラ・ベルナールのポスターで一躍脚光を浴び、故郷に戻ってからはチェコスロヴァキア最初の郵便切手や紙幣のデザインを手がけ、チェコ国内にとどまらず、現在に至るまで欧米や日本で多くの人々を魅了しています。
本展では、「運命の女たち」をテーマに、十代の頃の素描から、名声を得たパリでの作品、祖国に戻った晩年の油彩画までの貴重なコレクションを紹介。女性を描き続けたミュシャの人生を彩った女性たちに焦点をあてています。出品作品は、ミュシャの生家の近くに在住する医師ズデニェク・チマル博士の親子三代にわたるコレクションで、このチマル・コレクション単独の展覧会は日本初開催です。
ミュシャ芸術を代表するポスター、装飾パネル、油彩画、素描画、水彩画など約150点を展観します。
【会期】2019年4月27日(土)~2019年6月23日(日)
【休館】月曜日(ただし4月29日、5月6日を除く)、5月7日
【開館時間】午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
【観覧料】一般1,200(1,000)円、高大生700(500)円、中学生400(300)円
*小学生以下無料(要保護者同伴)
*( )内は前売り、10名以上の団体料金、リピーター割引等による割引料金。
2019/03/02 09:25
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探検!?美術館
美術の世界を様々なしかけで、探検するようにお楽しみいただきます。
【会期】平成31年2月22日(金)~平成31年4月17日(水)
【休館】月曜日
【開館時間】午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
【観覧料】一般510(400)円、高大生300(250)円
*( )内は前売り、10名以上の団体料金、リピーター割引等による割引料金。
*中学生以下および65歳以上の方などは無料。土曜日は高校生無料。
2019/01/16 17:14
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北海道150年事業 NATURE&ART 木をめぐる美術
木は、私たちが自然から受け取る重要な恵みのひとつです。とりわけ広大な森林を有する北海道においては、長い歴史をもつアイヌ民族の文化のなかではもちろん、明治以降に発展した工業のなかでも、木は多彩な用途に用いられてきました。入手や加工が容易なだけでなく、木目の美しさや芳香、材となってなお放たれる強い生命感といった特徴が工芸家や美術家たちの想像力を刺激し、今日においても魅力ある木の造形が数多く生み出されて続けています。
木の造形をコレクションの柱としてきた道立旭川美術館では、北海道150年を記念して、「木」をテーマとした展覧会を開催します。本展では、当館のコレクションを中心に伝統工芸や家具、クラフトなどの木工芸から、現代美術までの幅広い木の造形を展示し、自然の恵みによって育まれたその技と表現を紹介します。なかでも旭川出身で、大木を用いたダイナミックな造形で全国的にも高く評価される砂澤ビッキ(1931-89)については、札幌芸術の森美術館や音威子府村のエコミュージアムおさしまセンター(砂澤ビッキ記念館)などが所蔵する作品を展覧するほか、昨年度当館が新たに購入した7点を初めて一般に公開します。
また本展では、1978年以降に砂澤が拠点とした音威子府村や、北海道おといねっぷ美術工芸高等学校についても取り上げ、その活動の様子や魅力を紹介します。
2018/09/13 16:59
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描かれた女たち 女性像にみるフォルム/現実/夢
日本では、明治以降、西洋美術との出会いによって絵画における人体表現が大きくかわります。科学的に対象をとらえることや、陰影法など立体感を表す描法を学んだこと、また、理想的身体像としてのヌードの表現を知り、さらには絵画とはなにかという西洋近代的な概念を受容したことなどがその理由にあげられるでしょう。近代以降、多様な女性像が生み出されてきました。
本展では、藤島武二、萬鉄五郎、梅原龍三郎ら近代絵画の巨匠から、奥谷博、絹谷幸二、中山忠彦ら、現役で活躍する作家まで76点の女性を描いた絵画を紹介します。幼い少女、若い女性、花嫁、母と子、現実のモデル、理想化された女性像。さまざまな作品を、身体美に注目した「フォルム」、実際の女性の存在を描いた「現実」、画家の想像力による理想を表現した「夢」の3章に分けて展示します。それぞれの作品から、女性像の魅力を感じていただければ幸いです。
2018/07/25 09:32
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魂を刳る美が欲しい-魯山人の宇宙展
時代に先駆ける美食家として知られる北大路魯山人(1883−1959)。京都上賀茂神社の社家に生まれ、早くに書や篆刻など諸芸術の才能を発揮します。さらに食への強いこだわりを抱き、1921(大正10)年「美食倶楽部」を発足。料理を盛る器にも美を求め、北鎌倉の星岡窯で陶芸に打ち込み、食と器の融合を目指しました。古陶磁を研究した魯山人は中国明代の古染付や呉須赤絵、日本の志野や織部など桃山陶磁にも学びつつ自らの美意識を研ぎ澄まします。
本展では笠間日動美術館の国内有数の魯山人コレクションを展覧。アメリカから里帰りした未使用のカワシマ・コレクションを含め、陶器を中心に墨画や濡額等を加えて紹介します。さらに魯山人旧邸「春風萬里荘」に併設された自身設計による茶室「夢境庵」を部分再現し、“魯山人の宇宙”を実感いただきます。
2018/05/03 16:56
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フランス近代絵画と珠玉の珠玉のラリック展
19世紀半ばから20世紀初めのフランスの美術界では、伝統的な価値観と革新的な美意識のせめぎ合いの中で次々と新しい美の潮流が生まれました。当時の主流は、神話や宗教、歴史を題材に伝統的な美を追究した美術アカデミーの画家たち。この流れに反発して誕生したのが、パリ郊外の農村風景を描くバルビゾン派や、ありのままの社会の姿に目を向けた写実主義、太陽の移ろいで変化する自然の色彩をとらえようとした印象主義の画家たちなどでした。その後、社会の近代化が進むにつれてより独創性豊かな表現へと向い、強烈な色彩を用いたフォービスムの画家なども登場。やがて芸術の都にはさまざまな国から芸術家たちが集り、彼らはエコール・ド・パリと呼ばれるようになりました。
本展では、こうした時代を彩った画家たちの作品を紹介するとともに、20世紀初めのアール・デコを代表する工芸家、ルネ・ラリックのガラス作品もあわせて展示。ダヴィッド、ドラクロア、ミレー、コロー、クールベ、ルノワール、ユトリロ、モディリアーニ、藤田嗣治(レオナ-ル・フジタ)など、47作家96点を通してフランス近代美術の精華をお楽しみいただきます。 出品作品はすべてオフィスコーヒーや介護、リゾートなど幅広く事業を展開しているユニマットグループの所蔵。本展は同社のコレクションを一挙に公開する全国初の巡回展でもあります。せひこの機会に知られざるコレクションの数々をご覧ください。
2018/05/03 16:32
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